日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2021年12月29日小さな成功体験を積み重ねよう!

元マッキンゼーの著名なコンサルタントである大前研一さんの言葉に、次の様なものがあります。
「ほとんどの場合、5割以上のウエートを持っている原因は一つだけ存在する。たくさん問題がありそうに思えても、1つの原因が現象として色々な形で問題として出てくるだけなのだ」
私は、この言葉に接して「なるほど」と思うと同時に「このことは話し方の改善にも当てはまるな」と思いました。
それは、日本話し方センターのベーシックコースを受講されているとても多くの人が、1つのことが改善できたのをきっかけに他の面も良くなっていくからです。



ベーシックコースを受講されていたHさんは、スピーチ実習の際に講師から、もっと大きな声で話すようアドバイスをされました。そして、その次の実習で、恥ずかしい気持ちを我慢して思い切って大きな声でスピーチをされました。すると、前回よりもその声の大きさ、声の勢いの強さが自分でも実感できたそうです。それが自信につながり、話をするときにも心に余裕が持てるようになりました。そして、その余裕が表情に表れて、自信に裏打ちされた笑顔が出るようになったのです。それまでのHさんは声が小さいばかりでなく、こわばった表情で話していました。しかし大きな声を出すことで小さな自信が生まれると、自分の話を自分で聞ける余裕もでき、ここはこの表現の方がいい、とか、全体的にもっとゆっくり話した方がいい、などと自分で改善できるようになりました。そしてコースを修了されるときには、自信に満ちた堂々とした話をするようになったのです。

また、同じくベーシックコースを受講されていたKさんは、スピーチ実習で、お酒を飲み過ぎてカバンをなくしてしまった、もうこれからはお酒は飲まないと決めた、という話をしました。この話の冒頭に「もうお酒はやめた、という話をします」と、普通のトーンで話しました。それ聞いた講師は「そこは『本当にもうやめた!』という感情を込めて話してみてください」とアドバイスしました。Kさんはアドバイスを素直に受け止め「もう、お酒はやめた!!!、という話をします」と、もう金輪際飲まないぞ!という感じを前面に出して勢いよく話しました。とても気持ちが乗った話し方で、私も聞いていて心に響きました。するとそれ以降、Kさんは話に感情が出せるようになり、以後のスピーチ実習では無表情で一本調子だった話し方がとても力強くニュアンス豊かなものに変わりました。それにつれて笑顔も出るようになりました。そして話の内容もどんどん吟味されて聴き応えのあるものになっていきました。

この2つの例のように、話し方の1つの面が改善されると他の面もどんどん改善されていく人がとても多いのです。話が苦手だという人は、話に関する過去の失敗体験が積み重なった結果、苦手意識を持ってしまっています。その苦手意識が話し方上達の大きな障害になっているのです。しかし、話し方の1つのことを改善することで、自信がついて苦手意識が少し薄れます。そうすると、話すことに少し積極的に取り組むことができ、その結果、他の面も改善されていきます。そうした成功体験を重ねていくことで、苦手意識がどんどんなくなっていくのです。

このように日本話し方センターのベーシックコースを受講して、それまで失敗体験ばかり積み重ねてきたのが、成功体験を幾つも経験することでどんどん物事に前向きになっていく人がとても多いのです。話に苦手意識がある方はぜひ一度無料体験教室にお越しください!
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